2019年08月13日

あいりん地区に泊まってみた(前半)

15:33
JR天王寺駅に到着した。
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ひとまず、腹ごしらえだ。

15:39
天王寺駅地下にある、粉もの店「あべとん」で遅めの昼飯を食べることとする。
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焼きうどんと豚玉で1300円。
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普通にうまい。

16:19
天王寺動物園前にあるてんしばで、コーヒーブレイクタイム。
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本日の記事が「天王寺動物園のナイトサファリに行ってみた」であれば、 
こんな浮かない表情ではなかったはずなのに...

外国人が大胆に日焼けをしている。
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さて...
ブレイクは終わりだ...
そろそろ向かおう。

16:46
道中の商店街「動物園前一番街」
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ここには“異常”な数のカラオケ居酒屋がある。
中には、すりガラスの怪しいお店も見受けられた。
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16:53
ヤバい人たちが、仁王立ちしていた。
顔を向ける先には、ヤバい数の警察官がいた。
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ヤバい。

16:55
アーティスティックなカレー屋さん。
なにやら有名店みたい。
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カレー屋の反対側はこんな感じ。
古き良き?な居酒屋が立ち並ぶ。
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16:57
あいりん地区の北公園
日雇い労働者の寝床だろうか、ブルーシートで囲まれた部分がいくつもあった。
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すれ違う人たちの焦点は定まらず、よたよたと歩いている。

あたりには小便の臭いが立ち込めていた...

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「あいりん地区...?ああ、ヤバいところな...」
自分の周りの人はそう言った。

聞いたことはあるが、何かはよくわからない地域、それがあいりん地区だった。

亀田兄弟の出身地...
日本のスラム街...
中華街ができる話がある...

そんなよくわからない土地、あいりん地区をこの目で確かめて、レポートしていきたい。

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17:00
三角公園で開催されていた釜ヶ崎夏祭り。
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西成区で活動している「たけ楽団」が舞台で楽曲を披露している。
銀マットを敷いた人たちが、客席から拍手を送っている。

お世辞にも豪華とは言い難いが、歌や踊りがここに集まる人たちを一つにしていると感じた。

手前に座る人の背中には「釜ヶ崎開放」と書かれていた。

17:06
入居者募集の張り紙。
入居すると宝くじ10枚が付いてくるとのこと。
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17:12
西成労働福祉センターの西側。
ここにも、寝床が多く構えられている。
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過去、日雇い労働者は仕事を見つけ、手当をもらっていたが、
建物の耐震性に問題があるため、行政によって今年から閉鎖されているとのこと。

現在は、行政と、閉鎖に反対する労働者で対立が起こっているようだ。


壁には、「←製造運輸 港湾関係→」と書かれている。
労働内容によって、労働者を分けていたのだろう。
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17:14
変わった置物。
近くを通ると、アンモニア臭がする。
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おそらくトイレだ。

17:15
労働者の決意が、手書きの横断幕から伝わってくる。
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17:17
労働福祉センターの東側に回ってきた。
よく見ると、上部は居住区になっているようだ。
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17:18
壁に貼っていた、労働福祉センターの移転プロジェクトの概要。

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現在のセンター機能を、南海ガード下に移転し、6年後に、建て直した福祉センターに移すという内容だった。

他のネット記事を見ていると、新しい施設は、現在の場所の道路挟んだ高架下のよう。
場所が遠くなるわけではないのなら、
労働者が移転反対する理由は何なのだろう。

17:20
一泊500円の宿
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今日はここに泊まろうと、受付の男性に宿泊したいと声をかける。

「なんでしょうか?」


もう一度、一泊したいことを伝える。

「うちは一泊はやってないんで。」

残念だ。諦めて他の場所を探そう。


17:20
屋根の上に親猫と仔猫がいた。
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配管の間からこちらをみている。
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17:32
あいりん地区のマリオネット。
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金網の奥にいる老人が竹の棒を動かす。
すると、糸で繋がっているミッキー、木の上にいるホワイトタイガーとプーさんが、手に持った楽器を演奏するという、大掛かりな舞台だ。

マリオネットは、プーさんたちを操りながら、あいりん地区の昔話を話している。

その話を、通訳の人が旅行者に説明していた。

17:33
宿が決まらない。

2件ほど声をかけるも満室や一泊不可などで断られた。
ただ、ある宿の受付の人から「福祉」と書かれてある宿は、日雇い労働者の保護目的のため、一泊だけの旅行者は相手にされないとアドバイスをもらった。

根気よく探そう。

17:47
宿探しで歩き回っていると、再び三角公園に戻ってきていた。
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先程よりも多くの人が宴に盛り上がっている。
奥には、あべのハルカスが見えた。


17:53
ホテル和香
ようやく泊まれるホテルを見つけた。
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一泊1500円+鍵保険金1000円
廊下は薄暗く、アパートのよう。
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この5階だけで30室ほどの宿泊部屋がある。
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15:54
部屋の中はこんな感じ。
3帖だけの寝る部屋だ。
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正直、思っていたよりもキレイだ。

15:56
エアコンが効かない?
ボタンを押しても、風が出てこない...
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受付に聞くと、ボタンを押してから5分ほど待たないと、動き出さないとのことだった。

歩き疲れたため、一旦部屋で休憩しよう。


部屋にはテレビと冷蔵庫もついている。
またAVチャンネルも見ることができ、心と身体が癒やされるホテルになっている。
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フロアには、コインランドリー、電子レンジもあり快適。
一階には、大浴場もついている。

19:59
そろそろ腹が減ってきた。
晩御飯を食べに外に出よう。
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20:03
あいりん地区の近くにある、飛田新地。
男性諸君ならご存知の通り、関西五大歓楽街の最も大きい地区だ。
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※歓楽街で写真を取ると怖いことになるので、写真はありません。


先程のあいりん地区の薄暗さとは真逆に、
明るいボンボリとピンク色のお店の通りだった。
蛍光灯にゆらゆらと飛ぶ蛾のように、何百人もの男たちが、右や左やと視線を向けて歩いている。
圧倒的な情景だ。

噂には聞いていたが、ビデオに出ているレベルの美人が、ちょこんと座って手招きをしている。
呼び子のおばちゃんも「お兄ちゃん、めっちゃかわいいよ!見ていって〜」と勧誘活動を続けている。

私のように一人で歩く者もいるが、大半は数名のグループだ。中には外国人も見られる。


残念ながら、そういう企画ではないので、ぐるっと回って、再びお店を探そう。

後ろの方で、「写真撮ったらあかんよ!」とすごい勢いで呼び子のおばちゃんが、男性に詰め寄っていた。
あの男性はどうなるのだろう...

20:17
再び、動物園前一番街まで戻ってきた。
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改めて通ると、寂れた商店街とはいえ、
ひときわ茶色い明かりが、何か温かさを感じる。

カラオケ居酒屋からは、ママの歌声が聞こえていた。

20:31
結局、ホテルの隣にある定食屋でご飯を食べることにした。
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生姜焼き定食
ビール込みで980円ほどだった。
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普通にうまい。

21:26
ホテル近くの末盛湯で、汗を流そう。
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550円で、タオル、カミソリ、シャンプー、石鹸が付いてくる。
番台で、カミソリは要らないと伝えると、30円を返してくれた。
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いい銭湯だ。


21:51
決してキレイな銭湯とは言えないが、いい感じのお湯だった。
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22:06
宿に戻ってきた。
途中の玉出で、ポップコーンとビールを購入。
腹が減ったら食べよう。
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0:59
記事を編集してこんな時間までなってしまった。
明日は早めに起きて、さっさと帰ることにしよう。

それでは、おやすみなさい。

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「金のない男は、人間性のない男や」

天王寺駅に向かう途中の環状線車内で、GUESSの服を来たギャルの一人は言った。
何やら、元カレが全く奢ってくれず、それに不満をギャル友に垂らしていたようだった。

確かに、奢ってあげる男はカッコいい。
女性に対して、奢ってカッコいいところを見せたいのは、男の性だろう。

現代において、金と仕事は切り離せない。
では、仕事のない人は人間性もないのだろうか。


ここに来るまで、あいりん地区の人は、別世界に生きる、世界の違う人たちと考えていた。
しかし、実際は違った。

釜ヶ崎夏祭りで踊っていた人は、みすぼらしい衣を纏った普通の男性だった。
「福祉」を正義に、生活保護ギリギリの人たち用に居住を提供しようとした。
「カミソリは要らない」に対して、たった30円でも返金してくれた。

全員がそうではないかもしれない。
しかし、あいりん地区にいる人たちは、普通で良識のある、まともな人たちだと感じた。

環状線ゲス女よ。
この記事を見ているのであれば、もう一度人間性とは何か、理想の男性は誰かを考え直したほうがいい。
posted by ペイソンズ at 00:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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